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マスミ鞄嚢ファクトリーショップ ミシンの音が聞こえるショップ   

マスミ鞄嚢 営業部の植村亮祐です。

今回は、マスミ鞄嚢ファクトリーショップについてご紹介です。

ファクトリーショップができたのが2018年。当時私はまだマスミ鞄嚢に入社しておらず
旧母屋をショップ兼アトリエとして改装したと聞き、久しぶりに実家に帰った時に様変わりした
内装に驚いたのを覚えております。

申し遅れましたが私はマスミ鞄嚢創業主である植村賢輔の曾孫で昨年4月より弊社を継ぐために
入社をいたしました。


旧母屋は90年前に建てられ、私が生まれたころにはすでに家として役目を終え生産されたバッグを保管する場所であったり、年末にみんなで餅つきをするための場所として活用されていました。


なので思い出のある場所がバッグを製作する場所としてまた新たな役目を持つことができ本当に良かったと思っております。

写真のように、1階がアトリエで2階がショップになっております。
1階では現状、9名の職人が働いております。年齢も幅広く19歳の若職人~40代後半の熟練職人まで。
ただそのようなお話をすると大体「若い職人がそろってますね!」という反応をいただけます。


ありがたいことに兵庫県豊岡ではアルチザンという鞄の学校があり、その学校の卒業生が入社してくれるパターンが多く、現在アルチザンの卒業生は5名なので半分以上を占めています。
18歳で学校に入り19歳から弊社に入社してくれた職人が今では30代前半になっており10年以上勤務してくれています。

入社する前にマスミ鞄嚢がどんな会社かをしっかり把握したうえで入社するので
職人と会社の相性のズレがなく長く働いてもらえているのかなと感じます。

2階のショップではマスミ鞄嚢がこれまで製作してきた貴重なアーカイブ品の展示と既製品の販売を行っています。弊社は鞄屋でありながら木工部があるので木を加工することができます。


それによりアタッシュケースはもちろんのこと、船箪笥、フットロッカーなど家具も作れるのが最大の特徴です。ですので写真にみられる鞄を展示している棚や机もすべて自社製なので、もしご来店される場合は鞄を見るだけでなく置いてあるタンスなどにも注目してみてください。

またアトリエとショップだけでなく、弊社にてオーダーメイドをされるお客様にだけ特別にご案内している秘密の部屋があります。

この部屋は元々、旧母屋では蔵の役割をしておりました。
私が幼少期の時は見たこともなような珍しいものがたくさん保管してあったのでよく父親に頼んで
連れてきてもらっていました。
父親は幼少期の時、悪さをするとよくこの扉の中に閉じ込められていたようで。。。
あまりいい記憶がないそうです。。笑


そのような思い出の場所が現在はこうしてお客様に特別な体験をしていただくための場所になっていることが非常にうれしいです。

中はこのような感じでレザーが展示されており、洗練された空間でオーダーメイドをいただくことが可能です。


こちらにも今では見ることのできない柳行李のバッグやブリキのアタッシュケース、
さらに弊社2代目植村美千男が日本で初めてバッグにタイヤをつけキャリーケースにしたアーカイブを展示しております。

当時は牛革を使用することが禁止されており、豚革で製作したもの。
このバッグを持って全国、世界中を旅していたみたいです。
あまり知らていませんがマスミ鞄嚢は旅行鞄をルーツに持つ会社で当時の広告を見ると
大手航空会社のポスターにマスミ鞄嚢が製作した鞄を確認することができます。



話が少し戻りますが、2階のショップから1階のアトリエが見え職人が製品を製作している様子を一部見ることができます。平日にご来店いただくとミシンの音が聞こえてきて心地のいい空間ですのでご都合があう方は是非平日にもいらしてみてください。

ご来店をお待ちしております。

マスミ鞄嚢のHPはこちら

https://masumihono.com