磨き続ける

マスミ鞄嚢の鞄作り

厳選した素材、磨き続けた技が息づく鞄を
「一生もの」と選ばれていく、誇り

「見た瞬間に『持ちたい』と、その人の心を動かすかどうかである」。創業以来さまざまなオーダーに挑み、応えてきました。その経験の蓄積が「本物」の鞄を作るマスミ鞄嚢の品質でありお客様に価値ある「一生もの」を選んでいただくことにつながると考えます。

「木工部」のある国内唯一の鞄企業

マスミ鞄嚢は、鞄製造会社としては類をみない
『木工部』を創業当時から設けています。

外注に出すのが主流の中、私たちは鞄職人として原型から鞄を作る技術を継承していくために自ら木枠を作っています。そのため、品質も改良でき、個性的な鞄の仕様も実現できます。

- 高い耐久性

鞄のサイズ、収納する物の重さによって多種多様な厚さや大きさの木材を使うことができることで、高い耐久性を保持することができます。

- 自由設計

船ダンスのように大きな什器からハットケースのような丸い木枠までサイズ・形を問わずに自由に作ることができます。

伝統的技術力

鞄製造工程において、生産性の優先により
失われつつある技術工程があります。

マスミはそのような伝統的技術(手縫い・コバ磨きなど)を継承を続けています。

- 手縫い

手縫は非常に時間がかかる手縫い作業。 同じ力、リズムで縫わないとステッチが乱れるため、綺麗に早く縫うには熟練が必要です。 世界的鞄メーカーではこの手法で鞄を縫っています。


- コバ磨き

革の断面を染料とワックスで何度も磨き上げる作業です。手作業で行うため手間暇がかかります。一般的には機械で顔料を塗ります。指先に微妙な感覚がないと綺麗に磨けません。熟練度の高い作業と言えます。他社は手縫同様、生産性を考え機械による顔料塗りに移行しているため、コバ磨きを行える熟練工も減っています。

特殊な設備

鞄作りは、専用の設備があることで加工に違いがでます。
国内に数台のみの様々な特殊ミシンを所有しており、それを使い熟す[職人の腕]と掛け合わせることで
国内で唯一、箱物鞄製品を生産できます。

- ベニヤ板ごと縫える特殊ミシン

ベニヤ板も貫通して縫えるほど馬力のあるミシン。40年以上前のミシンのため、生産メーカーや部品もないため、調整に配慮しながら縫うのは非常に難しく、綺麗に縫うコツを掴むには、10,000本くらい縫う必要があります。

- 太い糸が縫える特殊ミシン

深い底がある鞄に必要な太い糸が縫える特殊ミシンでは、通常のミシンでの熟練度の高い職人しか綺麗に縫うことができません。鞄を不安定な状態で縫うので、当社では通常ミシンの経験が5年以上あり、当社の実務能力の基準をクリアした職人だけが使用できます。目視と指先の感覚が必要となるミシンです。

- 高い糸調整技術を必要とする特殊ミシン

針送りミシンと呼ばれる特殊ミシンは、現在では珍しい構造のミシンです。高い糸調整技術を必要とし、職人の力加減でステッチ間隔が変わり、非常に取り扱いが難しいミシンです。当社でも使いこなせる職人は数名しかおらず、国内ではマスミが唯一保有。

100年続く旅の途中

マスミ鞄嚢について